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Channel: スポーツナビ+ タグ:工藤
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工藤隆人の仕事

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本日の中日の記事と言えば、『小笠原また勝利消える』『田島の無失点が31試合で途切れる』という見出しが並んでおり、オリックス視点も含めると『オリックスコーディエ3連続四球でぶち壊し』といったところか。なかなか昨日のヒーローに触れられていない。昨日のヒーローは工藤隆人だ。大学、社会人を経て2005年ドラフト9位でプロ入り。日本ハムから巨人、ロッテと渡り歩き2013年にロッテを戦力外。オフにトライアウトに参加。落合GMの目に留まり入団テストの後、中日に入団。ちなみにその間規定打席に到達したことはない。そんな彼の出番は限られる。主に守備固めか代走。ファンが注目する18.44mの背後で試合の終盤に粛々と仕事を全うする立場で起用される。そこに試合を決定付ける仕事は求められていない。求められているのは守備のリスクを減らすこと、ランナーとして生還する可能性を少しでも上げること。今年の中日は外野の層が厚い。レフトからナニータ、大島、平田。代打の切り札として野本もその地位を築きつつある。そんな中、工藤は与えられた仕事をこなしてきた。開幕からずっと一軍帯同を続ける数少ない選手でもある。昨日は小笠原が序盤なんとか試合を作った。リードしている8回裏から工藤は守備固めとして出場。ただし9回に田島がエラーも絡み失点。延長戦に突入。迎えた12回表、相手投手の乱調もありノーアウト満塁で打者工藤。試合を決定付ける仕事が求められる中で、見事ライト前へ決勝打を放って見せた。『小笠原また勝利消える』『田島の無失点が31試合で途切れる』『オリックスコーディエ3連続四球でぶち壊し』根っからの中日ファンである私も小笠原に勝ちをつけてほしかったし、田島の記録が途切れたことも非常に残念である。ただ上記すべての要素が絡んで、『工藤の決勝打で中日が延長12回制す』という1勝が生まれた。ヒーローインタビューはビジターということもあり短かった。が、工藤の意地が見えた気がした。

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